『タクシーでひたすら眠る女性(ひと)よ。』

はい。『過渡期ナイト』レーベルオーナーの死紺亭柳竹です。

きょうの午前中、横断歩道で赤信号が青になるのを待っていたら、タクシーを拾おうとする男性。そのタクシーは一見からっぽなのに、停まってくれない。

何だ、この不景気なご時世に乗車拒否か、と車内を見てみると、独りの若い女性が横になって、すやすやと睡眠中だった。あまりミスマッチでもなかったので、逆にびっくりしましたよ。

何が彼女にあったんだろうねー。具合でも悪くなって、お家か病院に向かう途中なのかな。
それとも、もっと優雅に美容院にでも行く途中なのかしら。

美容院と病院は似ているところが多い。というのは気のせいだろうか。
まず音韻は殆ど一緒だ。あと、どちらも噂の飛び交うトポスだ。

そう考えるとタクシーのなかで眠るひとが向かうのは、病院と美容院と、どちらがふさわしいか、という話題を、行った先でしてもらいたい気もしてきた。ま、絶対そんなことはないけれど。

彼女が乗車したとき、運転手さんとどんな会話があったんだろう?

「運転手さん、わたし具合が悪いので、眠らせて頂きますわ。」

そんなことを、わざわざ断るひともいない気がスル。単純に乗車して、行き先を告げて、あとは爆睡か。

しかし、まだ午前中なのに、なんでそんなに眠りたかったのだろうか。朝帰り? それにしては、もう電車は余裕で走っている時間だし。それとも生まれてこの方タクシーでしか移動したことのない女性なのだろうか?

と言う訳で、この拙文を読んで下さった貴女は、ぜひタクシーのなかで眠らないで下さい。別にいいんですが、ぼくが悩みます。。

そんな優雅な貴方たちの集合場所は『過渡期ナイト』ホームページ。こちらです。
http://katokinight.fc2web.com/

それでは、失礼しまうす。