『ホームアローンにホームドラマ。』

はい。『過渡期ナイト』レーベル代表の死紺亭柳竹です。

きのう、ワークショップが終わったあと、いつものようにベンズには向かわずに、自宅で横になりながら、テレビをがらんどうの部屋で見ていました。

ちびまる子ちゃん』と『サザエさん』。
どちらも、ホームドラマのアニメーションですが、久しぶりに見る『サザエさん』には度肝を抜かれた。

たまたまなのかも知れませんが、3作品とも、ぼくの知っている保守的な『サザエさん』を逸脱したタイトルと内容でした。

曰く、『波平のおだてまくり教育論』・『モテる男・マスオ』・『カツオにお中元』の3本。いや、ギャフンと言いましたよ。

『波平のおだてまくり教育論』と『モテる男・マスオ』は、自己啓発の本を読んで、実践しちゃうお父さんの話でしょ。マスオさんが読んでいるのは、中谷彰宏さんばりのモテる技術本だし。いいのか、サザエさんを置いて、モテてしまって!
まー、良くないという結論にはなるんですが、会社の同僚のアナゴさんのジゴロっぷりにはやられました。ていうか、声優さん、ノリすぎなぐらいヤッてしまっているし。
”おだてまくり教育論”というセンスもすごいでしょ。絶対マジの本屋さんにはないんだけど、言われてみればありそうな実存的不安を視聴者に与える書名ですね。
なんか、この2本を見ると、磯野家に幸福の科学関係の書籍があっても、もう驚かない。
ま、タイトルほど波平父さんが”おだてまくり”じゃないのには安心しました。って、わたしゃ、磯野家のメンバーかい。
で、『カツオにお中元』。これは富永みーなのカツオでないと表現できなかった作品の地平ですね。っていうか、お中元を俺にくれっていう俺節が、最後婿入り話を誘発するラストも不安だ。

いや、ホント、時代は変わったね、っていう話ですよ。

その昔、三谷幸喜さんは『サザエさん』の脚本家をやっていて、『タラちゃん、成長期。』という作品を書いたら、長谷川町子サイドから怒られて、仕事がこなくなったという。
で、懐かしい『ボキャブラ天国』の審査員を三谷さんがやったときに、ネプチューンサザエさんパロディネタをやったのですが、コメントにて真顔で「こんなサザエさんのタイトルはありえません」と言っていました。

そうやって考えると、『サザエさん』も、あんまり保守的じゃなくなったのかしら。
ちびまる子ちゃん』のほうが、よっぽど保守的ですな。
でも、来週の3本は記憶にないぐらい凡庸だったので、たまたま昨夜の『サザエさん』が当たり(!?)だったのかも知れない。
家族もなく、孤独に『サザエさん』を見る人間にはうってつけの日でした。

では、今週も一週間の始まり。『過渡期ナイト』公式ホームページは、こちらです。
http://katokinight.fc2web.com/
コンテンツは読み応えがあると評判ですよ☆

それでは、また。失礼しまうす。