『ドント・トラスト・オーヴァー・オア・アンダー30!』

誰も信じるなって、ことかい?
過渡期ナイト』レーベル代表の死紺亭柳竹です。

いまはワークショップまえの静けさ、の時間帯。

ふと、いま出ている『ユリイカ 詩と批評』のムーンライダーズ鈴木慶一さんのインタビューを想いだした。

鈴木慶一さんは、20になった時と30になった時に自殺を考えたそうだ。
30になった時は、「俺も、もう30歳か」というような無力感があったらしい。

自分を翻って考えれば、まったくそんなことはなかった。
何とならば、ぼくが29歳から30歳になる期間に、父親が亡くなり、ま、いろいろ亡くなって、所謂”天涯孤独”になってしまったからだ。
30代を迎える、なんていう落ち着いた心境ではまったくなく、ただただ眼の前の事実を処理していくほうがたいへんだった。

で、いま30代の自分を考えると、なかなか良い線を行ってると思う。
人生の前半戦がマイナスが多かったので、これからはプラスで行けると確信している。
それでなければ、運を遺してくれた父親に申し訳ない。

きのう、ワークショップの教材作りの合間に、小田久郎さんの『戦後詩壇私史』を読んでいた。
戦後すぐの時代、狭い木造二階建てのビルに、詩の出版社が3社も入っていて、そのひとつが小田さんの思潮社だったのだが、もうひとつが書肆ユリイカだったという。
その早くに亡くなったユリイカの創業者への筆致が、愛情に満ちていると思う。

詩の世界、という場所で事業を営むことは困難であり、また”志”を必要とする。
ぼくも、その詩の世界に、どうやら自分を賭ける人生になりそうだ。

ま、一歩一歩は、こつこつと。今日は過渡期ナイトのワークショップだ。

公式サイト『過渡期ナイトon the web』はこちらです。
http://katokinight.fc2web.com/
さっき「666」のキリバンを自分で踏んでしまった。あらら。

それでは、どなたさまも良い日曜日を! チャオ☆