『まるで川の流れのように。』

「食堂で喋っていることをインターネットでそのまま書くと内部告発だと言われる」というツカミでこんにちは、『過渡期ナイト』レーベル代表の死紺亭柳竹です。

CXできのう、美空ひばりの追悼バラエティをやっていた。
美空さんは山あり谷ありの人生の典型のようなひとだ。
ぼくにとって美空さんは、鞍馬天狗の杉作少年であり、
川田晴久を兄貴と慕った妹ぶんである相方なのけれど。
彼女の『東京キッド』は、名喜劇の一本だと思う。
スクリーンのなかの、その少女の人生が終わっている。
それも凄い話だ。

美空さんの歌の『川の流れのように』は、気になる曲のひとつだ。
歌詞だけを冷静に分析すると、これは美空ひばりさん以外のひとが歌うと、
とても「意味」が通らない、と思う。その文脈で言えばシュールなリリックだ。
が、美空ひばりがその声で歌うと、「人生」を扱った名曲となる。
ほんとうに不思議なものだ。
というか、要するに「声」とはそれだけ偉大な力を持っている、ということだ。

熊本で高校生時代を過ごしたときは、よく女友だちを相手に、
川のほとりで、おしゃべりを楽しんだ。
そう、川のながれのような、時間を楽しんだ。
川は、白川という名の大きな河川だった。

「喫茶店で2時間持たない男とはつきあうな」とか何とか言う本があるらしいが、
ぼくに言わせれば「川のほとりで2時間持たない男とはつきあうな」である。

東京で、そんなことを可能にしてくれる「川のほとり」があるだろうか。
あるかも知れないけれどね、ふふん、ここでは教えてあげない。

ぼくの家の近所にある神田川はかなしい川だ。
ぼくが夜にしか見ないからかも知れないけれど、いつもコウモリが舞っている。
そりゃあ、つい四畳半フォークの名曲も産まれてしまうってもんだ。
神田川のほとりは、いやだな。

さて、川の流れのように、日々構築されているサイト『過渡期ナイトon the web』はコチラです。
http://katokinight.fc2web.com/
「声の力」である「SPOKEN WORDとは?」で迷ったら、ぜひ来てみてください。

それでは、またね。チャオ☆