『すべての女は女スパイである。』

きょうの午前中、CXのニュースで、記憶喪失のピアニストの続報をやっている。
スパイ疑惑も根強いようだ。

それから、大学の生協でパンを食べて、コーラを買おうとしたら、早稲田大学校友課の美女ふたり組(苦笑)が、「それじゃなくて、お茶を買って下さいよ」とねだってくる。

なんでも彼女たちは、ノベルティーで当たるディズニーグッズが欲しいらしい。
そこで、死紺亭兄さんは、「絶対はずれるけどね。」と予言して、お茶を買ってあげた。
結果は、予言どおり、外れ。女の子ふたり組は悔しがる。これこれ。

それから、その女の子たちに、「でも最近は、ディズニーじゃなくてリラックマなんだぜ。」と妹連合のウシさん受け売りのことを教えてあげる。
そうすると、その女の子たちは、「私たち、そんなに若くないもん。」とむくれた。

お茶を飲んで、さようなら。うーん、逆ナンパにしてはやる気がない。ま、お互い、シゴト中だしね。

さて、最近の死紺亭の仮説。「すべての女は女スパイである。」

たとえば、ぼくは漫画家の中尊寺さんの訃報が入ったとき、驚きのあまり、つぎのようなコメントを出している。


830 訃報、そしてヒトコト奉行。
●死紺亭柳竹さん(喜劇人)2005年1月31日 17時4分36秒 E-mail: HomePage:http://www.e-mile.com/cgi-bin/view_bbs.cgi?c_id=0720

本日午前、中尊寺ゆつこ氏がご逝去されたそうです。合掌です。

SSWSの2005年1月7日のレポートの、詩のポータルサイト「poenique(ポエニーク)」の「R4」というレポート専用掲示板にのみ発表したヴァージョンの拙文があります。
「poenique」は、こちらです。
http://poenique.jp/

その拙文のなかで中尊寺ゆつこ氏に触れた部分がありますので、この掲示板に紹介します。以下、転載です。

「ことばと声」のアルティメット・バトル、SSWS(シンジュク・スポークン・ワーズ・スラム)の2004年度の4回に渡る激しい予選の、優勝・準優勝者8名に拠る、更なる高みを極めるための、残酷な「決勝」トーナメントの一部のレポートです。
公式サイトは、こちらです。
http://www.marz.jp/ssws/

次回の第4次トーナメントからは月1回の開催となり、2月・3月・4月・5月と予選が18歳未満入場禁止のオールナイトの時間帯で、新宿MARZでのみの開催となる。

但し、「本気」で出場したい18歳未満の「選手」は、事前に「親の同意書」と、当日に成年の家族の保護者同伴であれば、可能な場合もあるとのこと。

なお、古川耕氏も「総評」で言っていたが、このSSWSは決して、商業的に自明に成立しているイベントではない。
ライブハウス・新宿MARZの尽力(特に初期から、積極的に協力されている店長の松田氏・池田氏)、またノーギャランティでHIPHOPの世界とポエトリーの世界を結ぶべく毎回活躍されているMCのATOM氏、そして「日本にSPOKEN WORDSのシーンを確立する!」とSSWSを創りあげつづけているさいとういんこ氏。
損益分岐点なども、無視し続けてでも前進しているその姿は、まさしくインディーズの鑑としか言いようがない。

なお、拙文中登場するラジオ「ナイトフライト」の中尊寺ゆつこ氏は、「オヤジギャル」の漫画家としてしかみなさんのイメージはないかも知れないが、80年代には「ロシアバレエ団」というバンドで、ケラリーノ・サンドロヴィッチ氏のナゴムレコードからリリース、またレピッシュとも親交があり、ケイト・ブッシュ・ファンクラブ会長としても、その名を知られていた。

そのケラリーノ・サンドロヴィッチ氏が犬山犬子(現・イヌコ)氏と出会った新宿ライブハウスのアシベで、対バンで出ていたタンゴ・ヨーロッパのニャンコシス・カッポレ氏が、現在のさいとういんこ氏であることに、何か奇縁を感じるのは筆者だけだろうか。

なお、さいとういんこ氏にはさいとうみわこ名義時代に、知る人ぞ知る、というか知らないヤツはアングラを語るな、という存在である「非常階段」とのコラボレーションの音源も存在する。

そう、さいとういんここそ80年代の生粋のインディーズ・スピリットを守り抜いている最重要人物のひとりであることを、私たちは彼女の親しみやすさに甘えてしまって、忘れているのではないだろうか。

選手の代表として、また日本「過渡期ナイト」代表として、死紺亭柳竹は平身低頭、謝辞を表明する。

またレポートを読んで頂ければ、「R4」読者諸賢には理解して頂けるが、鈴木陽一レモンの優勝によって、日本のスポークン・ワーズのシーンは、確実にあたらしい胎動をはじめた。

すべてのポエトリー・リーディングの詩人に告ぐ。
もしも貴方が詩の発表の手段としてしか考えていなければ、即刻朗読など止めるべきだ。

石垣りん氏の訃報が伝えられたが、彼女はまたサークル詩の朗読者でもあった。
しかし、時代は、変わったのだ。活字だけの詩は、活字でいい。
敢えて身体を賭けるに値するものだけ、朗読という芸の道に入ればよい。
近年の武力也氏の享年62歳という訃報を思い出すにつけ、如何に、この「芸能」が過酷なものかが、胸に刺さる。

私は、日本にスポークン・ワーズのカルチャーを作るために、まだ続けるだろう。
そしてSSWSが必死の運営者の自腹の努力に基づくことも、一瞬も、絶対に忘れないだろう。

それでは「真実の物語」を、お読みください。

以上が「R4」からの拙文の転載でした。中尊寺ゆつこさんのご冥福を、楽しませて頂いたひとりのファンとして、心からお祈りします。


これが当時のコメントだが、ゆつこさんにしても、ナンシー関さんにしても、突出した批判精神をもつ女性の夭折が近年目立つ気がスル。

そこでテーゼは、「すべての女は女スパイである。」。どうだろう、彼女たちはすべてスパイで、であるがゆえに、暗殺されたという考え方は?

そんな妄想が好きな貴方たちの遊び場は、無論「過渡期ナイトBBS@暫定版」。コチラである。
http://free2.milkypal.net/f-bbs/BA-1/freedom.cgi?mm=k_night&mode=bk


ちなみに、死紺亭柳竹は、当然ハードボイルド探偵だ。「ぢゃ、いまお茶飲んでから、行くから。」、以上☆