『マイケル・ジャクソンにズバッと警告!』

「いま、おまえは鈴木その子より、色が白い!」でおなじみの『過渡期ナイト』レーベル代表・死紺亭柳竹です。

それに付けても、最近の正義の味方超人マン・ゲンイチローは、どう解釈をしていいのか。
もちろん、高橋源一郎さんのことですね。彼には『正義の味方超人マン』という短編もありました。で、主人公がゲンイチローなのね。
で、その小説で繰り返されるモチーフが「いつもニコニコ、気分は不機嫌。」なんですが、最近の高源(詩人・ねじめ正一さんのネーミング)は、ニコニコしてるのも、不機嫌なのもよく分かるが、何処に行こうとしているのかが、まったく不明。

たとえば、いま出ている小説トリッパー
この雑誌も創刊10年だそうで、そう言われると、「そんなに時間が経ったか。」という感慨があるんですが、そこでゲンイチローが執筆しているコラムが興味ぶかい。

ゲンイチロー曰く、自分の小説執筆の量は、日本経済の歩みと比例している、と。
私は、ちょびっと、びびりましたよ。「あれー、高源、とうとうイッチャったかなー?」って。でも実際のデータを出されると、いつものレトリックでまとめるのも、この御仁。
1985年から1995年の10年間、この作家は恐ろしいぐらい「小説」を書いていないのですが、それって「バブル経済の浮かれとその破綻」らしい。
確かに、その通りかも知れないが、いいのか、そんなに自己分析できて。
自己分析のしすぎは病気の始まりって、ニーチェか誰かが言ってたぞ。

それで、7年間(!)の書けない時期を経て、完成した『ゴーストバスターズ -冒険小説-』(1997年)は、ゲンイチローみずから曰く「不良債権」(!)ですって。
いや、ここまで赤裸々な小説家は、近年いなかった。その意味ではさすが(?)正義の味方超人マン!

どうでも、いいですが私、大学は早稲田大学の第二文学部の文芸専修という所の卒業生でありまして、卒論が高橋源一郎論だったんです。
しかも、本人がその「不良債権」として断言した『ゴーストバスターズ』を中心にやりました。
こうなってくると、死紺亭の立ち位置もすごいところにあるよなー。
要するに、私は「1980年代を代表する作家の不良債権のレポート」から「書く」現場を始動させたことにもなる訳で。
ま、そうなると、後付けだけど、これからの死紺亭の仕事ぶりにも注目ですね。
いち早く文壇の不良債権の処理に手を出した若手ってことで。しかし、それってトホホだぜ。

マイケル・ジャクソンが無罪になる世の中、なんでもあり、ってコトなのかしらねー。

それでも何かを信じる私たちのお家は『過渡期ナイトon the web』。コチラです。
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うーむ。日本の未来はアカルイミライか? がんばろうな☆