『岡本喜八監督に、乾杯を。』

こんにちは。『過渡期ナイト』レーベルオーナー・死紺亭柳竹です。

昨晩は池袋の映画館・新文芸坐岡本喜八監督全作品上映追悼の楽日に駆けつけておりました。

演芸会のゴッド姐さん・木村万里さんから招待券を貰ったのです。
万里姐さんの公式ページは、こちらです。
http://marishiro.cool.ne.jp/

監督の未亡人の舞台挨拶がありました。
お葬式の時も雪で、今日も雨で、あのひとは何かやらかすんですよ、と、
ちょっと涙ぐまれながら、おしゃっていました。
実際、劇場は足下が悪いにも関わらず、満杯のお客さまでした。

上映は『ダイナマイトどんどん』と『ジャズ大名』。
どちらもアナーキーな名作ですし、死紺亭は大好きなんですね。

今回見直して思ったこと。

岡本喜八監督は人間を描くのが凄く上手いのと、時代のつかまえ方に独特の史観があるんですね。さすが巨匠。

ダイナマイトどんどん』は任侠ベースボール映画ですが、戦後5年めといういちばんやりきれない時代の「勝負師の青春」じゃないですか。
ラカンこと嵐寛寿郎御大とフランキー堺さんの名演が光っています。

ジャズ大名』は筒井康隆原作の音楽喜劇。
江戸と明治の改元のいちばん大事なときに、座敷牢でジャズ・セッションしていた大名の話。今回見直して、ここまでやればレイヴだよ、と思いました。
ドラゴンアッシュのお父さん・古谷一行さんと財津一郎さんの「イェイっ!」が格好いいし、ラストの山下洋輔の登場と屋台を引く森田一義先輩の登場は本当にシュールです。

終演後に喜八監督が生前CM出演していたお酒『月桂冠』が振る舞いで、配られました。
未亡人の夫人も残られて、みなさまに挨拶されていたので、恐縮でした。
帰って、自宅で喜劇の魂に、ひとり乾杯する死紺亭柳竹でした。

さーて、きょうは、白山のジャズ喫茶映画館と江古田のフライングティーポットで、ポエトリーのワークショップとライブです。がんばるぞ、と。

そんな死紺亭のお家『過渡期ナイトon the web』はコチラです。
http://katokinight.fc2web.com/

それでは行ってきまーす。リスペクト古谷一行財津一郎で「イェイっ☆」。