第2期SSWSグランドチャンピオン・トーナメント

はい。
2005年7月15日、歌舞伎町のライブハウス・新宿MARZにて、SSWS(シンジュク・スポークン・ワーズ・スラム)の第2期の総決算のグランド・チャンピオン・トーナメントが行われました。

この日のDJはやけのはらさん。いとうせいこうECD『サマーマッドネス』SDP『サマージャム』そしてキミドリなどで聴かせたかと思えば、明石家さんま『幸せってなんだっけ』RCサクセション『僕の好きな先生』で聴かせるというセットがかっこよかったです。

前座ゲストは、まずはSUIKA
エレピアン故障中のタケウチカズタケさんの曲間のトークも冴え、パーカッションのけっちゃんこと高橋結子さんの困り気味の謎の微笑も冴え、タカツキさんのウッドベースさばきもお見事で、totoさん&ATOMさんの2MCも相変わらずのコンビネーションの良さでした。新譜からの曲『序破急』が、すごく印象に残ったかな。

そして、ねじめ正一さんの詩の朗読。
お子さんのことを描いた”あーちゃん”の詩で会場をロックされていました。それからMCで、「いまは詩のボクシングでなくて、SSWSだ!」とおっしゃっていましたYO!

それから一部では注目のアトミット・アワード(ATOM賞)のノミネートはGWE、児玉あゆみ、クライム6、カメンB、スナック永遠(プア)。そして栄えある受賞は、スナック永遠(プア)でした☆ ちなみに第1期の受賞はミキくんです。

さて、トーナメントの審査員は、ソニーレコードSD事業部の大野さん、古川耕さん、浅沼優子さん、詩人の筏丸けいこさん、ねじめ正一さん、S-KENさん、Pヴァインの佐藤さん、ビクターレコードの佐藤さん、そして新宿MARZのオーナー松田さん、の9名でした。

厳正なクジ引きに拠る選手の枠順と、死紺亭の感想、そして結果発表です!

①服部剛withナッポママ。
ベンズカフェのTシャツで挑んだ服部剛。ナッポママさんの演奏が、彼のリーディングに連れ添います。織姫と彦星の詩物語。とても、こちらの胸に染み入るものがありました。『過渡期ナイト』レーベルメイトの善戦を嬉しく思います。

②ばさら=プロ
はい、準優勝☆ 即興でありながら、文学性の高いラップ。そこに家族への思いだとか友人への思いが注ぎ込まれて、大変熱いものを感じました。ありがとうございます!

③里宗巧麻
「アロハオエ」の歪んだトラックに乗せて語られる狂った物語。堪能させて頂きました。トラックも自前で作っているんでしょうが、それは物凄い才能だと思いました。

④THE POP aka 近藤洋一
セルフDISによる破壊的なパフォーマンスと、それに続く2回戦は自身の精神病院での物語をセンチメントに語っていました。近藤さんのこういう水と油のような二面性は好きです。ありがとうございました。

鈴木陽一レモン
出た、韻を踏むケダモノじゃなくてクダモノ、レモン☆
「俺はマザーファッカーじゃなくてマザー孵化ーだ」というラインが秀逸で笑えた。お母さんを孵化させるんだから、すごいやね。おつかれさまでした。

⑥ミキ
はい、優勝☆ グランドチャンピオン、20万円をかっさらいました!
勝戦での詩は感動的だったなー。主宰のさいとういんこさんはじめ泣いている女性も多数いました。俺も、男として嫉妬してしまった。「星に願いを、でも地球も星だ。」とか切実なラインが格好いいんだよな。おめでとうございました!

⑦ぶよんさんwithブロン。
ヒューマン・ビート・ボックスのぶよんさんが、友人のラッパーのブロンさんを引き連れて参戦。ユーモアのあるラップは、確実に会場に自分たちの色を残していました。ありがとうございます。

⑧kiccaちゃん
狐の嫁入りのルックスで、地球への思いを詩物語にして語ってくれました。声が太くなってきていて、その分、説得力が出たように思います。おつかれさまでした。

以上な感じで。しっかりとしたタッチのレポはSSWSの公式サイトやマンゴープリンアライアンスのiWATAさんを待たれたし。では。